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プロフィール

KATIE

Author:KATIE
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属性:ツインテール+絶対領域
さらに狭めるなら、金ツ黒リが最萌だがそれを上回るフィーナ様の魅力には流石としか言い様がありません(笑)

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旋律その8『重なる音~新たなる舞台(ステージ)』後編
おまたせしました!!第8話、公開です!!今回少し長くなってます。
宜しくお願いしますm--m
今回は、少しオマケを付けました^^;


旋律その8『重なる音~新たなる舞台(ステージ)』後編

キーンコーンカーンコーン♪
「いや~やっと終わった!お昼だお昼だお昼だよん♪」
「相変わらずだな、遠山」
「当ったり前でしょ!学校の一日の楽しみと言えば、お昼を除いたら何がある!?」
「そりゃごもっともで」

「フィーナ、今日は学食にするんだったよね?」
「ええ。菜月、案内をお願いしますね」
「へ?フィーナ・・・・・・姫って、菜月を呼び捨て?」
「あ、実はね翠・・・・・・」
前置きを置いて、菜月は昨日の歓迎会の様子を説明した。

「へ~それで、朝霧君や菜月がフィーナ姫のことを呼び捨てで気安い言葉を掛けていた訳か」
「はい。ですから、遠山さんもこれからはお願いします」
「了解!では・・・改めてヨロシク!フィーナさん」
「はい」

「それじゃあ・・・注文どうするの?」
「私はうどんかな?」
「何だ菜月、また、ダイエットか?」
「ち、ちがうわよ!」
「菜月~否定すると余計に疑わしいよ」
「う、うるさいな!翠は良いわよ・・・着痩せするし」
「む!?胸が最大クラスの菜月さんには解らないだろーけど、これはこれで苦労しているんだよ!」
「む、胸は関係ないでしょ!?」
「嘘だ~ダイエットって『胸から落ちる』んだよ・・・」
「うう!?」

「まあまあ・・・二人とも落ち着けよ・・・フィーナはどれにする?」
「そうですね・・・」
「あ!それなら・・・」

「なるほど、月見そばか」
「その通り!フィーナさんは月のお姫様だからね~」
「この玉子を天上の月に見立てているわけですね・・・・・・納得です」

「そういうこと♪」
「・・・・・・」
「どうしたの?フィーナ」
「いえ・・・・・・」
「あ、もしかしてそばって初めて?」
「ええ、月にはない食べ物ですから」
「ふむ・・・・・・・では」
そういうと達哉は自分のうどんセットの天ぷらうどんを取り・・・
ずるるるるるるるる・・・・・・・

「た、達哉!?そんな音を立てるなんて・・・」
「あはは。そばやうどんは音を立てて食べるのがマナーなんだよ」
「そ、そうなのですか?」
「・・・・・・流石にあそこまで大きい音は失礼かもしれないけど・・・まあ、音させても問題ないけどね」
「そうなんですか・・・・・・で、では」
ちゅるるる・・・・・・・
2,3本を箸で取り、口に運ぶが・・・・・・目をつぶりながら必死でそばと格闘している姿は
(((カワイイ・・・・・・)))
と思った3人。もちろん口には出さない

「な、何か変かしら?」
「い、いや・・・そんなことないよ」

「そういえば麻衣から聞いたけど、大会近いんだってな?」
「うん!私たち3年には最後の大会だからね~気合、入るよ!!」
思わずガッツポーズをする翠
「期待しているぜ、吹奏楽部の『ダブルエース』には?」
「あははは・・・・・・改めて言われると照れるね・・・でもまあ、今回は『特別』だから」
「「「特別?」」」


「うん・・・・・・今回の大会には『あの人』が来てくれるんだ~♪」
「『あの人』って?」
「あれ?菜月には話していなかったけ?」
「うん」
「・・・・・・というか俺も聞いてないけど?」
「ありゃりゃ・・・・・・う~ん・・・まあ、いいっか」

「アタシね・・・小学生の時に一度・・・・・・音楽辞めようとした時があったの」
「「ええ!?」」
「そんなに驚くことかな~?」
「だ、だって!?」
「ああ・・・・・・ステージとかであんなに明るい表情で演奏している遠山が・・・なあ」
「うん・・・普段だって底抜けで明るい翠が『大好き!!』って公言している音楽を辞めたいなんて・・・」
「・・・・・・まあ、そうだよね」

「小学生の時・・・・・・今もそうなんだけど、ウチの両親って世界中を飛び回っていて忙しくて・・・
滅多に顔を合わせる機会が無くなっていたの。そんな折、お父さんが『課題』を出してね・・・
それ、失敗しちゃったんだ・・・」

「そうして・・・・・・気がついたら河の傍で泣いていた・・・手にはクラリネット持ったままで・・・
その時はお父さんのこと、音楽のこと家のこと・・・・・・何もかもが嫌になって・・・頭がグチャグチャに
なっていて・・・もう何もかもどうでも良くなって、持ってたクラリネットを捨てようとした・・・・・・・」

「そんな時に、『あの人』に逢ったの・・・」
「あの人って・・・」
「うん。銀髪で綺麗な瞳の色だったな・・・・・・その人がね私の手を取って『どうして、泣いているの?』
って聞いてきたの・・・アタシはいきなり声を掛けれられて、何が何だかわからなくて・・・気がついたら
泣いて叫んでその人に掴みかかるようなこともしていたかも・・・」

「そうしていたら・・・・・・あの人がフルートを吹いたんだ・・・静かなのに、とても響く音で・・・
優しい音色だった・・・それを聞いた瞬間、体が震えるような衝撃があったのは今でも憶えているよ・・・
お父さんの音色は圧倒させる勢いがあると思ったけど、あの人の音は今まで聞いたのとは違って・・・・・・
あの人の『存在自体』が音を出している・・・そんな感じがしたの・・・・・・何だかわかりづらいよね?」

「それはつまり・・・・・・・一種の『カリスマ性』と観るべきかしら?」
「う~ん多分そうかな・・・・・・でもね、全然威圧的じゃなくて、自然と惹きこまれる・・・・・・そんな感じだったの。
その人に『どうしたら、そんな音が出せるの?』って聞いたら・・・『う~ん・・・誰かに聞いて貰えれば良いかな?
という気持ちでかな』って答えたの。誰かって何なのよ?って思ったよ。何だか訳がわからなくて・・・再度聞いたら
『今は、君だけに届いて欲しいって思って奏でてみた』って答えたの」
「それって・・・・・・当り前じゃないのか?麻衣とかも言っているけど・・・」
「そう。アタシって気がついてみたら何か『技術』とか『相手に聴かせよう』とかそういう意固地なものに囚われていたんだ~
その後、色々と教えてくれて・・・・・・・最後に、『本当に聴かせたい人のことを想って紡いでみて。『聞かせよう』なんて
考えず、ただ単純に翠ちゃんの大切な人が『聞いてくれている』と信じること。それが出来れば、きっと良い結果になるよ』
って言ってくれて・・・・・・その通りになったよ。
お父さんは『あの曲』は『課題』として出したけど、本当は・・・・・・皆で楽しみたかったんだって解って・・・
あの時のことが無ければ、アタシはこうしてココで音楽を続けていないと思うよ」

「そんなことが・・・・・・」
「遠山・・・」

「ところで・・・その人って?」
「あ、実はね・・・・・・・」
「おお、遠山と鷹見沢。ここに居たのか?」
後ろから声が掛かり、4人が振り向くと、カレーを盆に載せた宮下先生が居た。

「あ、先生」
「ああ、フィーナ姫と朝霧もか。さっきは言い忘れていたが、推薦入学試験の書類が揃ったので連絡をと思ってな。
遠山のは正式なのが来月の大会後になるが・・・・・・ほぼ決定と思ってくれ」
「は~い」
「解りました」
「詳しい話は放課後、教務室での説明になるから頼むぞ」


「・・・・・・菜月、遠山。推薦って?」
「うん・・・・・獣医学部のある大学の推薦入試受けるんだ。それで、先生に資料とかの依頼をしていたの」
「・・・え?」
「ゴメンね。何となく言いそびれて・・・」
「ああ、いや。気にしてないよ。やるからには頑張れよ、菜月」
「うん。『約束』だもんね」
「??」(約束?)


「へ~やっぱり菜月、獣医目指すんだ」
「うん。翠は?」
「うん!アタシも音楽の殿堂『修智館学院大』へ進学するのだ♪」
「修智館学院大って・・・・・・あ、兄さんの母校か!」
「え~!?朝霧君のお兄さんって修智館学院の出身なんだ!」
「ああ、兄さんも満弦ヶ崎を離れて・・・・・・そこから海外留学もしたって聞いてる」
「そっか~じゃあお兄さんの噂とかも聞けるかな?」
「・・・・・・どうだろうな。と、ところで遠山の噂の『あの人』って?」
「あ、忘れていたよ。じゃ~ん!コレ!!」
胸を張った体勢で翠は達哉たちの前に小さいポスターを出す

第XX回・全国学園吹奏楽コンクール 満弦ヶ崎地区大会
6月〇日 10:00~
会場 〇〇〇音楽文化会館
司会 0000
審査員 ピアニスト久瀬 芳郎 フルート奏者 アクナム・アシュフォード(特別出演)


「へ~隣町の文化会館か・・・・・・・審査員は・・・あ、アクナム・アシュフォードぉぉ!?」
「ええ!?」
「・・・・・・え?」
「そう!アタシの恩人は、あの若手トップのフルート奏者アクナム様なのだ・・・・・・って何驚いているの?」

「へ!?い、いや・・・・・・そういうわけでは」
「そそそそそうだよ!翠の考えすぎだよ!!」
「・・・・・・達哉、菜月。遠山さんに失礼よ。そんな力いっぱい否定するような・・・」
「いやいや!?そういう訳じゃないぞ、遠山。俺はウラヤマシイな~って思ったんだよ」
「あ、やっぱり?そーよね・・・・・・アタシの恩人がプロの、それも今をときめくアクナム様だもん♪・・・・・・
って、あれ?でもアクナム様って外国人だよね・・・それなのに何であんなに日本語上手だったんだろ・・・」
「「あははは・・・・・・・」」
『事情』を知るだけに苦笑するしかない二人であった・・・


「・・・・・・いや、驚いたな・・・遠山の音楽続ける切っ掛けに兄さんがいたなんて・・・」
「ホントよね・・・・・・縁って不思議だね」
昼休みの顛末を思い出して達哉と菜月は感慨深い表情を浮かべた。自分の知り合いが自分達の
知らないところで繋がりがあったという事実。しかも、人生に影響するほどの出来事があったなどと聞かされては・・・・・・

「本当ですね・・・・・・でも」
「でも?」
「和真は昔からそうやって多くの人を救ってきたのですね」
「・・・・・・そうだよな。兄さん、何でもないって顔してさり気に凄いこともやっちゃうしな・・・
一体他にもどれだけそんなケースが・・・よくよく考えたら、レティのことだって兄さんの裁量があってのことだもんな・・・
やっぱり大きいよ、兄さんは」
「本当だよ・・・・・・そもそも、プロのフルート奏者とボディガードなんて両極端な仕事こなしているもんね。
和真さんって・・・人間?」
「・・・時々疑いたくなるよ。もしかしたら兄さんって『黄金の鎧を身に着けて光の速さの拳を使ったり』・・・」
「『「悪魔でいいよ」とか言って、全力全開で撃っちゃう白い悪魔』かもしれないわよね・・・・・・」
「「・・・・・・」」
(まさかな(ね)・・・・・・・)


「ただいま~」
「只今戻りました」
「お帰りなさいませ、姫さま達哉さん」
「ただいま・・・・・ミア、兄さんは?」
「和真さんでしたら、先ほど麻衣さんと河原に行かれたそうですよ。何でもフルートの練習とかで・・・」

「あ、そうか・・・・・・麻衣のやつ、兄さんと練習するのを楽しみにしていたもんな・・・流石に俺じゃあ、あれこれ言えないし」
「そういえば・・・・・・達哉たちも麻衣のことを『吹奏楽部のダブルエース』と呼んでいたわね」
「ああ、遠山と並んで麻衣は吹奏楽部を全国レベルまで引っ張っている原動力でね。
去年の夏で全国大会に出てからのニックネームさ」
「そういえば・・・和真のことは『エースオブエース』と言っていたわね」

「ああ・・・麻衣と・・・兄さんのフルートは母さんの直伝でね。それが今や兄さんはプロ、
麻衣も全国大会でも名が知れるぐらいになったんだ」
「そうだったの・・・達哉は教わらなかったの?」
「俺には音楽の才能が無かったらしくてね・・・・・・」
「・・・・・・」
「あ、ゴメン。でも別に音楽が嫌いというわけじゃないよ。
俺も兄さんや麻衣のフルートは好きだし、応援しているし」
「そう・・・・・・」

「っと、俺そろそろバイトと散歩に行かなきゃ・・・」
「あ、達哉さん。レティシアさまから伝言です。『和真さんとイタリアンズの散歩に行ってきましたので、
達哉さんはゆっくり休んでいてください』だそうです」
「え?レティと兄さんが・・・・・・うーん本当に楽になったな・・・」
「嬉しそうね、達哉」
「え?ああ、まあね・・・・・・実際楽になったのもあるけど、やっぱり兄さんが居ると家の中が明るくなるというか、
まとまりが出来るし。フィーナたちが『家族』になってくれたから・・・」
「ありがとう。私も達哉やさやか、麻衣、和真やレティと『家族』になれたのは・・・・・・本当に嬉しいことですから」
「う、うん・・・・・・・そ、それにしてもレティって働き者だよな。色々あったのに、家事をしてバイトも行っているし」
「ええ、本当に。それに前向きで自然体なのは・・・・・・正直見習いたいわ」
「そうだよな~あれで『お姫様』とは信じられないよ・・・・・・『左門』での仕事とか兄さんとのやり取りを見ていると」
「あら?それはレティに失礼じゃないの?」
「そ、そういう訳じゃないけど・・・・・・ただ、フィーナと一緒にいると・・・気さくで、毅然としてなくて、
ドジで・・あんまり『お姫様らしくない』というか」

「私は・・・・・・彼女は『あのまま』で良いと思うわ」
「え?」
「確かに私もレティも『王女』だけど、国も違えば風土も違うわ。
その国において、特に『好ましい』『必要』と思われる人柄なら・・・
それはそれで『お姫様らしい』といえるのではないかしら?」
「・・・・・・」
「これは私の持論だけど・・・・・・間違っているかしら?」
「いや・・・・・・フィーナの言うことは合っているよ・・・・・・俺の価値観で測っちゃ、確かにレティに失礼だよな」
「ええ。価値観というのは相対的なものだから、それを理解してこその『交流』と云えるわ」
「そうだな・・・・・・だからこそこうしてフィーナたちが地球に来ているんだもんな」
「そうね・・・・・・それこそが母様の望みだったから・・・・・・」


カラン♪カラン
「ありがとうございました♪」
「ありがとうございました~」
「またのお越しを・・・・・・ふぅ、今日もコレで終わりかな?」
「そうだね。達哉、看板入れてきて」
「了解」

「菜月さん、お疲れ様でした」
「うん。レティもお疲れ様。でも、ホントにレティって慣れるの早いね・・・・・・私や達哉にもちゃんと付いていけてるし・・・」
「そんなことないですよ。相変わらずオーダー覚えきれていませんし、粗相がありますし・・・」
「兄さんみたいな馬鹿なことしなければ、全然問題ないよ~兄さんったら、今日もお客様に『変なサービス』しているし・・・」
「あ、あの・・・・・・『カワイイお嬢さんへのサービス』はしているのではないのですか?」
「・・・・・・してないから。ていうか、兄さんの給料から差し引くから」
「・・・・・・相変わらずだよな、仁さんは」
「あ、達哉さんもお疲れ様でした」
「あ、レティもお疲れ・・・・・・・」
「?どうかしましたか?」
「いや・・・・・・」
(エレノアさんの説明と兄さんの見立ては信用しているけど・・・・・・やっぱり「お姫様」には見えないよな~)

「お~い達哉君、レティちゃん~そろそろ皆が来るよ~」
厨房から仁の声が響く。
「はい、すぐに支度します・・・・・・レティは菜月と一緒に食器並べて」
「はい。菜月さん、テーブルクロスはこのままでよろしいですか?」
「うん、達哉、そっち持ってくれる?」
「了解」

カランカラン♪
「おじゃましま~す」
「失礼します」

「あ、和真さんに麻衣。珍しい組合せだね?」
「そうかな?」
「かもしれないな・・・・・・何しろ3年ぶりだからな」
「あ、そっか・・・」
「菜月ちゃん、何か手伝えることあるかい?」
「あ、もう大体終わりましたから・・・・・・レティが手伝ってくれますし」
「そうか。なら、しばらくのんびりさせてもらうよ」

カラン♪カラン♪
「お待たせしました」
「遅くなりました~」
和真と麻衣に続いて、フィーナとミアも入ってくる。

「ん?カズ、さやちゃんはまだか?」
「あ、姉さんどうやら今日は泊まりみたいなんです・・・・・・後で差し入れでも持って行こうと思うのですが・・・」
「そうか・・・・・・さやちゃんは相変わらずの忙しさだな」
「本当ですよ・・・・・・あれで身体壊さないかが心配になります・・・」
「カズが言えばどうだ?タツや麻衣ちゃんより、今のお前さんが言ったほうが・・・」
「・・・・・そうは言っても、笑顔で『この仕事が大好きだから♪』と言われたら、俺から無理には言えませんよ・・・」
「かもしれんな・・・さやちゃんは真面目だからな・・・」
「そうですね・・・・・・」
「何で・・・・・・僕の方を見るかな、二人とも」
「・・・・・・もう少し甲斐性があれば、応援したくなるが・・・」
「・・・・・・俺は許しませんよ。姉さんを泣かすような真似は」

「それじゃあ・・・・」
「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」

「そうですか・・・さやかは今日は戻れないのですか」
「達哉、さやかさんの仕事ってお休みもらえないの?何だかここ1ヶ月、殆ど休んでいないし・・・・・・」
「うーん・・・そうは言っても、姉さん本人に『今が大事な時期だし、みんなも頑張っているから
私だけが休むわけにはいかないから』って言われたらな・・・・・・」

「・・・・・・まあ、姉さんが自分で望んだ道だからな。それにいざとなったら、俺たち『家族』で支えればいいさ。今までどおりにな」
「うん!わたしも頑張るよ!」
「そうだよな・・・・・・今までだってそうしてきたんだ。ゴメン兄さん、ちょっと弱気になっていたよ」
「仕方がないさ・・・・・・ここ数日、色々とあったしな。それに・・・・・・」
そう答えた和真がとある一角を見て、笑顔になる。
「ええ・・・・・・私達もさやかのために出来ることをしましょう」
「はい!あ・・・・・・・えーと今はお家を守ることでしょうか」
「そうですよね。私も頑張ってお仕事覚えます」
話を振られたフィーナとミア、レティシアも笑顔で返す。
「そうか・・・・・・今の『俺たち』は7人家族だもんな」
「そうだよね」

「さて・・・・・・・それでは、支える第一歩として『成果』を見せるべきかな、麻衣?」
「えええ!?えーと・・・」
どこか悪戯を思いついたような笑顔で和真が麻衣に尋ねる。

「折角、久しぶりに二人で練習したんだ。みんなの前で披露しなくてどうする?」
「うーん・・・・・・じゃあ、和お兄ちゃんも一緒でどうかな?」
「俺もか・・・・・・解った、俺も久しぶりだしな。久しぶりに二人でコンチェルトといくか」
「うん!」

「おお?もしかして和真君」
「ご名答です・・・・・・・コホン。では、本日は朝霧和真・麻衣による協奏曲をお楽しみいただきます」
二人恭しく姿勢を正して、フルートを手に取った。

パチパチパチパチ・・・・・・・
「か、和お兄ちゃん~恥ずかしいよ」
「おーい舞台に立ったら、これ以上の視線を浴びるんだぞ。頑張れ~」
「はは・・・これは達哉に一本取られたな」
「人事だと思って~」

「姫さま楽しみですね!」
「ええ・・・でも、ミア。鑑賞をする時は静かに・・・よ」
「は、はい・・・」

『それは・・・・・・世界が緑と蒼に包まれた、麗しの王国・・・・・・
静かなる泉を源とする・・・魔法使いの物語・・・』
~♪~~~♪~~♪~~~~♪


静かな前章を和真と麻衣が紡ぎ、少し牧歌的な中章に移って和真が独奏に入る・・・勇壮さを秘めながらも、
どこか穏やかな・・・澄んだ旋律が『左門』の店内に響き渡る。

「わ~~~~~」
「凄い・・・・・・こんなに透る音なのに、静かで・・・優しい感じ・・・」
「私、音楽は全然だけど・・・・・・・やっぱり和真さんと麻衣ってすごい・・・・・・」
「また、腕を上げたなカズ・・・・・・麻衣ちゃんも音に芯が出てきたな」
「改めて聞くと・・・・・・流石だね、和真君は・・・」
「・・・・・・・」

~♪
「あっ!?」
「・・・?レティ、どうした?」
音が一瞬途切れる
「あ、すみません・・・・・・この曲を知っていたので・・・」
「え?こんな古い曲をか?」
「はい!あ、歌ってもいいですか?」
「ああ。タイミングは任せる」

~♪~~~~♪
レティシアが歌いやすいように少し演奏のテンポを落とす・・・・・・その瞬間、綺麗な歌声が響き渡る・・・

『数え切れない 出会いの中で たくさんの 優しさが 溢れてた』
『あの雲間に 夢へ続く 虹があるから 走り続けてく 輝く虹の彼方』


「うわ・・・・・・」
「こ、これは・・・」
「はわ~~~~~~」
「ちょ、ちょっと・・・・・・これって・・・」
「おお・・・・・」
「・・・何と・・・」

穏やかな春風のようなレティシアの声に勇壮な和真の演奏が重なり、
まるで目の前に太陽の光に包まれた草原が広がる・・・・・・
そんな錯覚を覚えるほどに二人の呼吸はピタリと繋がった・・・・・・・


(な、何だこれは・・・・・・こんなに心に響く歌声は・・・初めてだ)
「・・・ちゃん!和お兄ちゃん!!」
「へ!?あ、ああ・・・何だ麻衣・・・」
「何だ麻衣?じゃないよ!和お兄ちゃん、演奏忘れているよ」
「な、何!?」

「あ、あの和真さん・・・・・・」
「あ、ああ・・・・・・レティ、すごく・・・すごく良かったよ。こんなに気持ちのいい演奏は、久しぶりだ」
「本当ですか?私もです。和真さんのフルートって、とても優しい音色で・・・歌っていて空に飛んでいくような感じがしました・・・」
「そ、そうか・・・・・・レティほどの歌い手にそれほど言われるとは・・・奏者冥利に尽きる。
よし!もう何曲かいこう。レティ、まだ大丈夫か?」
「はい!」

続けて披露した演奏から二人の息がさらに合うようになり、気がつけば互いの目で見つめあい、まるで長年連れ添ったパートナーの
ような雰囲気になっていチた・・・

「「ふう・・・・・・」」
パチパチパチパチパチ!
「「え?」」

「凄い・・・・・・凄いよ!和お兄ちゃんもレティさんも!」
「本当に・・・・・・素晴らしいわ。王宮でもこれほどの演奏は見たことがないわ・・・」
「凄いです!レティシアさま!私、私・・・感動しました!!」
「うん・・・・・・和真さんもレティも・・・とってもカッコよかったよ」

「確かに・・・・・・大したもんだな。カズの演奏に引けをとらんどころか、互いに高めあえるほどとはな」
「いや~これは『左門』の新しい名物になりそうだね。『~金色の歌姫の旋律に乗って優雅なディナータイム』を・・・・・・」
「・・・・・・本当に出来そうですね・・・・・・」
キザなポーズをした仁に対して、普段なら流せるが、目の前の演奏を目の当たりにして・・・・・・思わず同調してしまった。

「あー・・・・・・スマン麻衣」
演奏を終えた和真は・・・・・・なぜか平謝りで麻衣の前に居た・・・麻衣の表情は・・・怒っている。


「せっかく・・・・・・せっかく和おにいちゃんとの演奏会だと思ったのに・・・・・・
あの後、お兄ちゃんとレティさんずっと続けているんだもん」
「いや、それは・・・・・・ほ、本当に返す言葉も無い・・・・・・」
「ご、ごめんなさい・・・麻衣さん」

「はあ・・・・・・・でもまあ、分かるけどね・・・・・・レティさんの歌を聞いたら。
ましてや和お兄ちゃんは『一番傍に居る』んだから。昔話って、上手いよね。
『魔性の歌に引き寄せられた若者が、見てはならないものを見てしまった』
・・・・・・当てられちゃうのも無理ないよ」
「え・・・・・・い、いや!それは・・・・・・確かにな」
『違う!』と否定するつもりだったが、和真から出たのは・・・・・・・肯定だった。


「うーー・・・・・・・仁さんのアホンダラ・・・俺は弱いって言うのに・・・」
「あの、和真さん」
「ん・・・・・・」
あの夕食の後、後片付けを済ませ帰宅した朝霧家一同は各自思い思いの時間を過ごしていた。
フィーナとミアはテレビのニュース報道を見て一喜一憂し、達哉は自室で復習、
麻衣は『レティさんには負けないよ!』と妙に気合が入った表情でお風呂で歌の本を読んでいた・・・

一方和真は・・・演奏の後に仁から酒を飲まされ、フラフラになって戻り、酔いを醒ますため縁側で横になっていた。
「どうしたんだ?」
「あの・・・・・・いえ、何でもありません」
「・・・・・・そうか。ああ、姉さんへの差し入れは俺が行って来るから、レティは先に休んでいいぞ」
「はい・・・・・・お休みなさい、和真さん・・・v
「・・・お休み」
どこか、寂しそうな表情を浮かべ・・・・・・レティシアはリビングから出て行った。

旋律その8『重なる音~新たなる舞台(ステージ)』後編 fin


出展:『PrincessHoliday~転がるりんご亭千夜一夜~』主題歌『虹の彼方より』

あとがき


翠「ヤッホー♪『吹奏楽部のダブルエース』こと遠山翠でーす!」
麻衣「お、同じく・・・朝霧麻衣です(恥ずかしいよ・・・)それにしても、遠山先輩と和お兄ちゃんにこんな接点があったなんて・・・」
翠「驚きだよね~まあ『白舞金歌』本編だと、アタシは和真さんの正体を知らないけど」
麻衣「それにしても、PS2版の先輩ルートとは大分違いますね?」

うん。当初から翠もヒロイン候補としてPS2準拠にしようか思ったけど、最初にショート版(PC版)で出ちゃったから(汗)
思い切って恋愛要素は外して、『達哉たちの少し先行く存在』に直したんだ。だから音楽や親に対してのトラウマは無し。そーなると、
自然『持ってる才能が開花した』ということで・・・・・・

翠「脇目振らずに音楽家への王道一直線と・・・・・・安直だな~でもま、暗い部分が無くなったのはプラス修正ってこと?」

かな・・・・・・出来れば翠には達哉たちの周辺で『助っ人』として頑張ってもらいたいのだけど・・・

翠「うーんでも朝霧君にアタック掛けられないのはつまんないな~」
麻衣「せ、先輩!?」
翠「?何で麻衣が慌てるわけ??」
麻衣「ええ!?そ、それは・・・・・・」
翠「あ、やっぱり・・・お兄ちゃんに悪い虫が付くのは勘弁ならない?」(悪戯ぽい表情で)
麻衣「え、えーと・・・・・・」
翠「あーもう、そんなに難しい顔しないでよ~どちらかというとアタシ、朝霧君ってタイプじゃないし・・・やっぱりアクナム様でしょ!」
麻衣「そ、それもダメエエエエエエエ!!!」

翠「そういえば・・・・・・」

ん?何、翠

翠「確か前回のあとがきで、今回って朝霧君とフィーナさんメインとか言っていたのに・・・・・・・
前半アタシが主役ぽかったけど、いいの?」

んが!?で、でも・・・・・・早いトコ物語の背景出さないといけなかったし、後半で何とか・・・

麻衣「・・・・・・でもフィーナさんはともかく、どー見てもお兄ちゃんは『あの二人』のせいでうやむやみたいだけど・・・」

ご、ゴメンナサイ・・・orz

翠「まあ、それはともかく・・・・・・メインタイトルの『歌姫』がついに発動だね!」

この作品をご覧の皆さん!大変お待たせしました!!ようやく出せました♪
彼女の活躍も更に拡がる予定なので、どうかご期待ください!!

翠「次回予告!!」
麻衣「早いものでフィーナさんたちが月からやって来て、和お兄ちゃんが帰ってきて、3週間が経ちました!」
翠「月は東に日は西に東奔西走する皆にとある出来事が!?」
麻衣「これは、我らが熱き勇者達の神話(マイソロジー)である・・・・・って!?コレ原稿違うよ!」
翠「ありゃ?・・・・・・・では、改めて・・・今日という日を祝おう・・・その雄雄しき杓文字よ!」
麻衣「はあ・・・・・・何だかバレバレな感じですけど、次回『白銀の舞姫~金色の歌姫~千夜一夜』
旋律その9『紅の心』(くれないのこころ)でお会いしましょう♪




☆オマケ☆
楽屋裏劇〈例えば、こんな主題歌はいかが?〉(そのままのタイトルでスミマセン^^;)
銀狼「なあ、ふと思ったけど・・・・・・・この物語の「テーマソング」を決めないか?」
和真「は?何を言っているんだ。この作品は『あけるり』の二次創作だろ?普通に考えれば『LapisLazuli』か
『brilliantazure』か・・・・・・・いや、『プリホリ』から『虹の彼方へ』もアリか?」
銀狼「チチチ・・・・・違うな。それはあくまで『本編』だ。この作品は二次創作・・・すなわち!『他の作品の歌』
でもアリなのだよ!!」
和真「・・・・・・フィーナに半殺しにされかねないぞ」
銀狼「それは『相棒の誼』で何とか・・・・・・」
和真「だから!相棒言うな!!・・・・・・・ふう、まあいいか。それで、この作品の方向性に合う曲ってあるのか?」
銀狼「任せろ!候補として・・・・・・」

http://www.youtube.com/watch?v=DAsAkhRZdgI
和真「ふむ・・・KATIEさんもファンである栗林みな実さんの最新カバーか?」
銀狼「ああ、今はまだこの歌詞に見合った展開ではないが、後半は『こうありたい』という気持ちがある」
和真「つまり・・・・・・『そういう展開』にするというわけか?まあ、そうでなければエレノアさんやカレンさん、
それに・・・俺の出番もないからな」
銀狼「出来れば『どれかのカップル』がこんな展開↓になって欲しいけどな」
http://www.youtube.com/watch?v=AUUI0ew2ybo

銀狼「二人の『姫』を中心にするなら、コッチだな」
http://www.youtube.com/watch?v=QqlQsXmrw7Y
和真「なるほど。歌詞もフィーナとレティに合っているな。あとの一人は・・・菜月ちゃんか?」
銀狼「それは追々かな」
2007.05.27(Sun)  明け瑠璃SSCOMMENT(6)TRACKBACK(0)TOP
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- 2007.05.27(日) 01:06  [編集]


銀狼さん~、こんばんわ♪
管理人さんが閲覧して、やっておきましたー♪
すみませんでしたね・・よく読んだつもりでしたのに。。
ではでは、取り急ぎ用件まで・・m(_"_)m
KATIE 2007.05.28(月) 01:53 URL [編集]


こんばんは~
遅くなってしまいましたが、読ませてもらいました。

・・・もう言うことありません!!
みどりん、愛してるよ(笑)


そんな所です(マテ

今回は、いよいよ合同演奏会でしたね~
お待ちかねのレティの歌声も聴けてよかったです。
でもあんま聞き入っちゃって麻衣に怒られる所が
またおもしろかったです~
これはアイス何日分で許してもらえるんでしょうかww
次回もまた楽しみにしてます~♪
TMくん 2007.06.01(金) 23:54 URL [編集]


KATIEさん、掲載感謝です!!
何だか独白シーンが多くてやり辛い構成で申し訳ありませんでした・・・(反省)

こちらのメール方式だと文字化けが酷いみたいでご苦労お掛けします・・・次回もお楽しみに!^^;

TMくん、感想大感謝です!!
>みどりん、愛してるよ(笑)
それは何よりです♪翠はPC版の健気さに泣き、PS2版翠ルートでも貰い泣きしてしまっただけに、美味しい所で活躍してほしいです(笑)

PC→PS2への『変身』^^;はもう少し待ってくださいね(汗)

>お待ちかねのレティの歌声も聴けてよかったです。
私にとっても「やっと出せた」という感があります・・・これで幕が一つ開いたということで。

>でもあんま聞き入っちゃって麻衣に怒られる所
ウチの麻衣は『師弟兼任』の「お兄ちゃん子」なので(誰かはご想像通り^^;)『お兄ちゃん』が他の子見てるとヤキモチ焼いてくれます(汗)

>これはアイス何日分で許してもらえるんでしょうかww
麻衣「一週間分かな?」
達哉「・・・太るぞ」
麻衣「お兄ちゃん!!」
和真「・・・食べた分は麻衣の練習に付き合おうか?」
麻衣「あ♪それなら良いかも」
達哉「・・・・・・お、俺の立場ってorz」


ゴメンね達哉クン。でも君も活躍出来るからもう少し待ってね
達哉「本当だろうな?」
だ、大丈夫・・・何しろ君は『この作品のヒロイン』との物語があるんだし・・・
達哉「現時点だと明らかに姉さんと兄さんに持ってかれてるけど・・・」
アハハ・・・・(汗)
達哉「笑い事じゃない!!」
ゴメンナサイ。キャラころがすのが下手でごめんなさいm--m

>次回もまた楽しみにしてます
次回も「キミのハートにターゲット・ロック!!」(汗)

和真「デ〇レンジャーか?」
今DVD見返しているので・・・
和真「貴方は『犬(ボス)』好きだな」
当然!

では~
銀狼 2007.06.03(日) 09:52 URL [編集]


いやすみません、大変出遅れました森林です。
読み終わってはいたのですが、
忙しかったのですっかり忘れておりました…。

というわけで今回ですが…

例の『カワイイ』のシーン…
読んだときに『おとぼく(PC)』に繋がったのは私だけでしょうか…w

和真の演奏でレティが歌ったその曲…
そこにどんな関連が秘められているのでしょうかね~。
…もしやシンフォニアへ繋がるナニかとなるのでしょうか?…とか考えてみるw

ということで、今回も楽しませていただきました。
続きを楽しみにしておりまする~。

であ!
森林 軽風 2007.06.18(月) 16:34 URL [編集]


森林 軽風さん、感想ありがとうございます!
お返事遅くなってスミマセン・・・サイト巡回も出来てない私を許して(汗)

>例の『カワイイ』のシーン
ご本家脳みそホエホエさんのコミック版を参考にしました^^;・・・ちなみに内容は「女の子贔屓」(汗)
当然菜月の「オシオキ」がいきましたよ(笑)

>そこにどんな関連が秘められているのでしょうかね
さて・・・どうなんでしょう?^^;

続きは現在執筆中・・・もう少しお待ちください。
銀狼 2007.06.23(土) 12:05 URL [編集]



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