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プロフィール

KATIE

Author:KATIE
職業:普通に勤め人(SE)
属性:ツインテール+絶対領域
さらに狭めるなら、金ツ黒リが最萌だがそれを上回るフィーナ様の魅力には流石としか言い様がありません(笑)

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旋律その7『重なる音~新たなる舞台(ステージ)』前編

旋律その7『重なる音~新たなる舞台(ステージ)』前編


レティシアとエレノアの再会から一夜明けた日。
朝食を交えながら朝霧家の食卓では、改めての家族会議が行われていた・・・・・・

「では、家事の分担を決めたいと思います」

議長役のさやかが話を切り出す。

「基本的には、学園に行っている間はミアちゃんが洗濯を専門で、掃除と買出しは
曜日ごとに和真くんたち三人が入替わり順に入っておけば、問題ないですね」
「はい、私のお休みは水曜日と木曜日と日曜日なので、朝のお掃除は水曜と日曜に。
和真さんは月曜日でミアさんが火曜日と土曜日ですよね?」
「そうだな・・・・・・買出しは木曜だけレティで月曜と金曜は俺が行けば良いか・・・・・・ミア、それでいいかな?」
「わかりました。足りないものがあれば、私か和真さんが行けば良いのですね?」
基本的に朝霧家にいる和真・レティ・ミアが日中の仕事を分担する。



「お夕飯は、わたしとミアちゃんが水曜と日曜は交代で・・・・・」
「朝食は私が月曜日と火曜日、木曜日ですね?」
「で、水曜と金曜日は兄さん、日曜日は皆が合同での変動制・・・・・・となる訳か」
「風呂掃除は俺と達哉の日替わりだな・・・・・・っと。
あとフィーナはミアや麻衣と一緒に買い物や掃除の手伝いをして貰って・・・」
「慣れてきたら、私一人で・・・・・・ということかしら?」
「・・・そうなるね。兄さん、俺は風呂掃除だけ?」
「達哉はフィーナのフォローに入ったほうが効率が良くなるな。あと、俺たちが忙しいときは買出しもしてくれ!」
「了解」
「・・・私は空いた時間にお昼か朝ご飯の当番かしら?」
「ああ、姉さんは無理はしないで・・・・・・気が向いたらでいいから」
「う~ん。でもたまにはしないと腕が落ちちゃうから・・・・・・」
「そうだね・・・・・・俺もたまには夕飯作るか?」
「マスターに連絡しないといけませんね」
「仁さんが残念がるかも?」
「かもな・・・・・・よし、こんな感じかな?」

「・・・・・・・」
「どうした、麻衣?」
「あ・・・うん。何だか、急に仕事が減ったな~って思ったの」
「そうだな・・・兄さん、フィーナ、ミア、レティが加わって7人だもんな。
今まで3人の分担だったし、学校もあったからな~随分少なくなったな」
「・・・・・・すまなかったな達哉、麻衣」
申し訳なさそうに頭を下げる和真

「い、いいよ・・・兄さんが仕事しているから、俺たちは学費の心配とか家の補修なんかも気にしなくて済むんだから」
「そうだよ!和お兄ちゃん、去年のわたしの進学祝にフルート送ってくれたし・・・」
「そうね・・・・・・和真くん、私なんかよりも何倍も稼いでくれているし・・・」
「・・・まあ、福利厚生の類は全く無いけどな」
少し自嘲めいた笑顔を浮かべる和真

「あの、和真さんのお仕事って・・・」
レティシアが尋ねる
「そういえば・・・・・・」
「私たちも和真さんのお仕事は伺っておりませんでした」
フィーナとミアも続く

「・・・・・・やはり、言わなければ駄目か?」
「うーん・・・・・・昨日はカレンと話したし、フィーナ様やレティちゃんなら・・・言っても差し支えないと思うけど?」
迷ったような顔の和真に対して、さやかが少し考えた後に提案する。

「まあ・・・・・・いいか」
そう答えると、和真はリビングから出て、二階に上がっていった

「あの・・・・・・和真さんは何を?」
「ああ、多分・・・道具を取りにいったんだと思うよ」

「待たせたな」
そう言ってリビングに入ってきた和真の手には・・・・・・右には楽器のケースらしき黒い箱。
左手には・・・・・・黒い鞘に収まった『二本の刀』・・・・・・

「これは・・・・・・フルートのケースかしら?そちらの刀は・・・・・・・随分短いのね」
フィーナが尋ねる

「ああ、昨日のカレンさんとの話で気づいたかもしれないが・・・・・・俺の仕事は『要人警護』・・・
まあ平たく言えばボディガードだな。それと・・・『プロのフルーティスト』だ」
「「「え?」」」



「俺の仕事は、『ボディーガード』と『フルーティスト』・・・・・・いわゆる二足の草鞋履きだな」
「「「・・・・・・」」」
「俺の仕事はボディガードとフルーティストだ」
「「「・・・・・・・・・・・」」」
「・・・・・・・おい、聞いているのか?」

「あ、あのね・・・・・・・和お兄ちゃん。・・・・・・お兄ちゃんの話を聞いて・・・・・・皆固まっているよ」
「・・・・・・やっぱりこうなるか」
「流石のフィーナ様も驚いているわね・・・」

「警護対象に付いていたり、コンサートの都合で大陸から大陸への移動もしたりで外遊する機会が多くてな。
中々家に落ち着くという訳にはいかないんだ。今回の帰国も2ヵ月後に行う
隣町でのコンサートの打ち合わせも兼ねていてね・・・・・・どうにか戻れたというのが、事実だ」
「そう言えば、先月の手紙でもそんなこと書いていたわね?」
「え、え~と・・・・・・」
和真の思わぬ告白から立ち直ったレティシアが彼に尋ねた

「つまり、和真さんは音楽を演奏しながら旅をしている・・・・・・ということですか?」
「う~ん、旅をしているというのとは少し異なるが・・・・・・ま、概ね合ってるよ」
「ということは・・・・・・和真さんは吟遊詩人ですか?」

ゴン!!!!

レティシアの発言で思わず鳴り響いたテーブルの角の4重奏・・・



「え?ええ?」
「れ、レティ・・・・・・和真が『コンサート』と言っていなかったかしら?」
「あ、そうでした。とすると・・・・・歌劇団ですか?」
「・・・・・・いや。そんなモンだ。まあ、もう片方はエレノアさんと同じと思って差し支えないから・・・・・・」
「は、はい・・・・・・」

ちょっと抜けてるお姫様であった・・・

「しかし・・・」
「どうしたんだ、フィーナ」
「もし、和真がプロのフルーティストならテレビや新聞とかで名前ぐらい出そうなのですが・・・・・・」
「ああ、その事か・・・・・・兄さんはフルートを演奏する時は『朝霧 和真』では顔を出さないんだ」
「ええ。マスコミへの対応のためではありますが、和真くんの意思です」
「どういうことですか?」
「前にも言ったが、俺は目立つのが苦手なんだ。あと、あまり俺の顔が出すぎると・・・・・・
姉さんや達哉たちにも何らかのアクシデントが起きないとも限らないのでな」
「なるほど・・・・・・それが貴方の『守る理由』ですか?」
「ああ・・・・・・後もう一つは・・・『隠れ蓑』でもあるけどね」
「隠れ蓑?」
「まさか、表で『演奏家をしている人間』が『裏の世界』で要人警護しているなんて・・・
普通は思わないだろ?フィーナ達も俺の正体を知ったら驚いていたし」
「それは・・・・・・確かにそうですね」
「そうですよね。私もビックリしました~あの、ところで和真さんが演奏される時って・・・・・・」
「うん。和お兄ちゃんが演奏する時はね・・・・・・・」


「さやか、もう時間じゃないですか?」
「あらら、大変・・・・・・じゃあみんな、今日は遅くなるから・・・」
「うん。頑張ってねお姉ちゃん」
「何かあったら連絡してくれよ」
「頑張ってくださいね」
「さやかさん、いってらっしゃいませ」


「じゃあ、いってきま・・・・・・」
「姉さん」
「え?何、和真くん?」
「もし、良かったら・・・・・・仕事手伝おうか?地理関係の資料整理なら、以前もしたことあるし、力になれると思うよ」
「うーんそうね・・・・・・今はまだ良いけど、じゃあ、今度の特別展の時に手伝ってもらえる?」
「了解。では今日は俺のお手製弁当を差し入れるよ」
「まあ、それは楽しみね♪和真くんのお弁当はひさしぶりだから」
「腕が落ちてなければ良いけど・・・・・・まあ、仕上げはお楽しみということで」
「うん。じゃあ、行ってきます」

「「「「「「いってらっしゃい」」」」」」
家族の見送りを受けて、さやかが颯爽とした足取りで出かける

「行って参ります」
「いってきま~す」
「じゃあ、兄さん、後はよろしく」
「任せろ。ミアもレティもいるからな、楽なものだ」
「姫さま、本当にお弁当はご用意しなくてもよろしかったのですか?」
「ええ、今日は達哉たちと一緒に学食を利用しようと思います」
「麻衣、忘れ物はないか?」
「も~大丈夫だよ。和お兄ちゃんは心配性だよね」
「当り前だ。お前はしっかり者だが、時々うっかり忘れることもあるだろう・・・・・・俺の全国大会の時に弁当を家に置きっぱなしで・・・」
「わー!それは禁句!!」
「そうなんだよな~俺、腹ペコペコで結局兄さん達の打ち上げに参加するまですきっ腹抱えていて・・・」
「お兄ちゃん!!」
「・・・・・・そういうことだ。だから心配なんだよ・・・」
「う~・・・・・・」
「皆様、お気をつけてください」


「ふう・・・とりあえず、一仕事終わったな」
「はい。あの、和真さん」
「ん?どうした」
「皆さんが通われている『学園』とはどういった所なのですか?」
「ああ・・・レティは王室育ちだから、『学校』を知らないのか」
「あ、いえ・・・学校でしたら、聖神官学校なら知ってます。司祭様が勉学に励まれるところですよね?」
「そうだな・・・・・・学園はどちらかというと『個人の勉学』より『集団の中での生活』を学習する所と
考えると良いかな。そして、自分の進路を決めるための教養を身につける場所でもある。
おそらくフィーナの留学理由は『交流』が目的なんだろう」
「そうなんですか・・・皆さんでお揃いの制服を着て、一緒に勉強をですか・・・・・・」
「なあ、レティ」
「はい?」
「もしかして・・・・・・学園に行きたいのか?」
「えーと・・・・・・興味はあります」
「そうか・・・」
「和真さん~レティシアさま~洗濯終わりました~」
「ああ!ありがとう!さて、次は姉さんへの差し入れ弁当を作って・・・
久しぶりにイタリアンズの散歩に出かけるとしますか・・・」

ミアの声に返事をしつつ、次のことを考える・・・今日も平和だ

「あ、私もご一緒してよろしいですか?」
弁当の包みを終えて、玄関に出た和真にレティシアが声を掛ける。
「今日の仕事はディナータイムだけだったか?」
「はい。折角ですから、もう少し街を見ておきたいのです」
「解った。散歩の支度しているから、準備しておいて」
「はい!」

「わうっ!」
「わんわん♪」
「わふわふわふ」



「こら、アラビ・・・頭に乗るな・・・あーペペロン、
そんなに焦らなくてももうすぐ出る・・・・
だー!カルボ鼻を寄せるな!!息苦しい・・・」

三匹三様で和真にじゃれ付く、朝霧家のマスコットイタリアンズ。
久しぶりに再会した和真に対しては抱擁というか・・・・・・尻尾が千切れんばかりの喜びようである。

「あ、相変わらず凄いですね・・・」
朝霧家に来た初日、和真を見た瞬間飛び込んできたイタリアンズの様子を思い出し、レティシアが苦笑する。

「まあ・・・・・・邪険にされるよりはいいけど・・・ここまで懐かれていると、逆に疲れる・・・あ、弁当箱頼む」
「はい」

「ミア、留守番よろしく」
「行ってきます」
「はい、いってらっしゃいませ」

リードを持ち、三匹に先導させて和真が歩く。左隣には大きな弁当の包みを持ったレティシアが続く。
「まずは、博物館に行って・・・それから適当に回ろう」
「街の方は先日回りましたので・・・あの、和真さん。あの川向こうはどのようなところなのでしょう?」
「ん?ああ、月人居住区だな。そういえば、エレノアさんが大使館詰めだったな。折角だし、会いに行くか?」
「はい!あ・・・・・・でも、エルもお仕事忙しいかもしれませんので・・・」
「そうか・・・・・・じゃあ、俺が行きたい所があるんだが、付き合ってくれないか?」


「わ~・・・・・・大きいですね」
「そうだな。居住区では一番大きい建物だからな・・・改めて見ると確かに大きいな・・・姉さん、こんな所の代表を務めているのか」

月人居住区・月王立博物館
元来、月文化の理解と交流を願ったスフィア王国のセフィリア女王によって設立された歴史や文化の物品展示などを主とする施設である。

「じゃあ、お前達。ちゃんと留守番しろよ」
「「「わん!」」」
リードをホール入り口玄関近くの柱に括りつけ、イタリアンズに「おすわり」を命じて和真とレティシアは館内に入る

「いらっしゃいませ」
「あ、私達・・・穂積館長の家族なのですが。姉にお昼を持ってきました」
「そうでしたか。只今館長をお呼びしますね?」
「お願いします」
入り口カウンターの受付嬢に声を掛けると、備え付けのインターフォンで呼び出しをする。

「お待たせしました。もう間もなくこちらに参ります」
「どうも」

「お待たせ~あら、レティちゃんも一緒だったの?」
「ああ、イタリアンズの散歩もとなると俺だけでは荷が重くてね・・・案内がてら付いて来てもらった」
「お疲れ様です。でも、凄い建物ですよね・・・ビックリしました」
「そうね・・・でも、広くて、大きくて、お掃除とか大変なのよね・・・・・・」
「・・・だろうな。何だか・・・・・・観賞しているお客さんが少ないけど?」
「うん・・・正直ね、月の文化に興味を持っている地球の人ってまだまだ少ないの」
「未だに『遠い隣人』ということか・・・・・・フィーナの留学が良い切っ掛けになれればいいけど?」
「ええ・・・私もそう思うわ」

「あ、これお弁当。多めに作ったから、他の職員さんにも分けてあげて」
「ありがとう♪助かるわ」
「どういたしまして。レティとミアも手伝ってくれたからね・・・・・・楽なもんさ」
「で、でも・・・私はほぼ下ごしらえだけで・・・実際調理は殆ど和真さんとミアさんでしたから」
「そんなことないわ。レティちゃん、ありがとう」

なでなで・・・・・・
「く、くすぐったいです~」
「あ、ごめんなさい」
「いえ、でも・・・気持ちよかったですから」

「じゃあ、姉さん。夕食も差し入れるから。弁当箱はその時に回収するよ」
「うん。達哉くんたちにも「ごめんなさい」って伝えておいてね」
「了解」

「さやかさん、お仕事忙しいのですね・・・」
「ああ、あんなに朝早くから出勤して、帰りが左門の閉店前後。遅いと日付が変わる頃までとはな・・・」
特別展での手伝いを買って出た和真だったが、現時点でも相当に忙しい状況を見て、正直気が滅入りそうだった・・・

「じゃあ、俺のリクエスト場所へ行くとするか」
「えーと、どちらですか?」
「・・・・・・礼拝堂だよ」

昨日訪れた時と同様、清涼とした空気が流れる・・・
「・・・・・・静かな所ですね・・・博物館からそれ程離れていないのに・・・」
「そうだな・・・言われてみれば・・・」

「ああ・・・・・・だから、まだ梳かし終わってないよ~」
「・・・・・・必要ない」
「ん?」
「あれ?」

礼拝堂の渡り廊下から足音と、前には・・・・・・黒い衣装に身を包んだ小さい女の子が走っていた。
・・・その先には

「ああ・・・これはしさ・・・」
「シルフィさん!?」
和真が昨日見かけた少女・・・・・・

「え?れ、レティ!どうしてここに!?」
「シルフィさん!」

その少女を見たレティシアが驚愕の表情と大声を上げた。



「え?」
「おや、これは珍しい・・・・・・」
「あ、モーリッツ様」
「・・・・・・『アクナム』殿、彼女は・・・」
「それが・・・・・俺にも詳しいことは」

・・・・E・偶然再会した形のレティシアとシルフィの話を聞いた和真とモーリッツは
「そうだったのか・・・・・・君も、シンフォニアから・・・」
「そういう事でしたか・・・貴女は彼女の・・・」

「では、シルフィさんは一週間前にこちらに?」
「うん・・・・・・それにしてもわたしだけじゃなくて、レティやエルちゃんまで来ていたなんて・・・」
「私もびっくりしました・・・・・・でも、どうやって」

「あの」
「は、はい・・・」
「シルフィ・・・さんは、どういった経緯でこちらの礼拝堂に?」
未だ呆然自失状態のシルフィに和真が尋ねる。

「わたしはいつも通り、子供達に勉強を教えたあと、親御さんの元に帰したあと・・・・・・
りんごの木の傍で光るものを見たんです」
質問を受け、いくらか落ち着いたシルフィがすこしずつ満弦ヶ崎に来る前の状況を語りだした。
それによると・・・彼女は下町の教会で神官を務め、レティシアの仕事先の『転がるりんご亭』の
人々とも知り合いだということ。彼女が子供達を集め、勉強を教える先生でもあること等・・・・・・
そして、レティシアが遭遇した時に酷似した現象の末、この満弦ヶ崎にたどり着いた・・・・・・
ということだ。


「どういう形かは、覚えていませんか?」
「いえ・・・形までは・・・ただ、わたしが持っていた・・・この丸十字の紋章が同じように光って・・・」
そういうとシルフィは、首に掛けていた紋章・・・『丸十字』を手に載せる

その紋章を手にとって見る・・・
「失礼・・・・・・これは」
「・・・・・・何か、心当たりでもおありですか?」
「いえ・・・モーリッツ様は?」
「申し訳ない・・・私はロストテクノロジーに関しては門外漢でしてな・・・皆目見当も付きません」
「そうですか・・・・・・これ自体は何かの『鍵』みたいなのですが・・・・・・
材質も普通の金属じゃ無さそうですし・・・これだけでは」

「・・・・・・気がついたら、こちらの礼拝堂の中庭の花壇で気絶していたんです」
「彼女を発見した私がこうして彼女を保護していたわけですが・・・・・・これは由々しき事態ですな。
別世界の人間、それも近しい人々が同時期に・・・・・・おそらく、貴女方の世界と私達の世界で
何かが起こる前触れなのかもしれませんな・・・」
シルフィの経緯を知ったモーリッツがこれから起こりうる事を想像し、苦悶の表情を浮かべた・・・

「それで、シルフィさんはどうしますか?」
「もし不都合があれば、俺たちが・・・・・・」
「お待ちください」
そう答えようとした和真を制してモーリッツが強い調子で語る。

「それには及びませんよ。幸い、この礼拝堂は2人や3人増えたところでどうということも
ありませんし、お知り合いを大使館でカレン殿が保護しているのであれば、
何かしらの手は講じられるでしょう。それに・・・・・・いざとなれば、私が何とかしてみますよ」
「司祭様・・・・・・」
「・・・・・・これでも、月ではそこそこ地位があるものでしてね。
多少のことでは動じたりしません」
「でも・・・」
「レティシアさん・・・貴女はお優しい。
『姫』である前に『友人』として彼女のことを思うその心は尊いものです。
しかし、今は性急に動く『時』ではありません。展望が見えてから行動しても遅くはないでしょう。
現に貴女には・・・アクナム殿が付いておられる」
「ありがとうございます・・・」
「そうですね・・・・・・確かに今は情報が足りない。
今後のことを考えるのは、もう暫く待ってもいいんじゃないか?」
「はい・・・・・・」
「それに・・・・・・彼女がいてくれて、私も正直助かっておりましてね。
男手一人ではこの礼拝堂の維持も上手く行かないものでして・・・」
「も、モーリッツ様・・・・・・」
苦笑したモーリッツに唖然とした表情の和真。

「これは失礼・・・・・・間もなく新任のものがくるそうなのですが・・・」
「まあ、そういうことでしたら俺達からは、もう言うこともないか・・・・・・」
「ありがとうございます和真さん。レティ、わたしは大丈夫だから」
「はい。シルフィさんも機会があったら、『左門』に来てくださいね」
「では・・・今日のところはこれぐらいにしておきましょう・・・」
「あ、私も仕事です」
「おお、そういえば・・・」

「今度機会があれば、ゆっくりお茶でも楽しみたいところですな」
「ええ・・・俺もそう思います。モーリッツ様、シルフィさん。では・・・」
「失礼します」
「お気をつけて」
『あなた方に・・・・・・神のご加護を』

旋律その7『重なる音~新たなる舞台(ステージ)』前編 fin


あとがき
タイトル通り、いよいよ「重なる」二つの旋律♪本格的に動き出します。

和真「今回から二人によるトーク形式に変更になったそうで・・・
改めまして朝霧家長男、朝霧和真です」
ミア「ミア・クレメンティスです。今回は前話以上に長いですね・・・これで半分ですか?」

そうなんだ。まあ、登場人数が多くなるんだし、そろそろ長くしていかないと、読者の皆さんを待たせるだろう?

和真「そうだな。あまり短すぎると読後感にも浸れん」
ミア「KATIEさんにはかなりご負担が増えてしまいますが・・・・・」

それに関しては・・・・・・『申し訳ありません』と詫びるしかないな(汗)

ミア「この回は、和真さんの背景がある程度見えてきましたね」
和真「・・・・・・これだけじゃないんだけどな」

今後、追加されるエピソードにも期待してほしい・・・・・と。さて、後編はようやくフィーナと達哉が
クローズアップされるぞ

和真「KATIEさんもさぞかし痺れを切らしただろうな・・・・・・
   フィーナFCへの投稿SSのくせに
   俺やレティの出番のほうが多いんだから・・・・・・」
ミア「わ、私は出れるだけでも嬉しいのですが・・・・・・」

ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ・・・・・・

ミア「次回予告です。地球の文化に触れ、姫さまの好奇心はますます
   募ります。ですが、そんな最中(さなか)達哉さんの周囲には、
   またも新たな影が!?望まぬ恋の駆け引きとエクストリーム・
   バトル・・・勝利の鍵は麻衣さんのフルートに秘められた
   あるメッセージ・・・・・・」
和真「み、ミア?」
ミア「次回『白銀の舞姫~金色の歌姫~千夜一夜』ラウンド8!
   『逆襲のフィーナ』」
和真「ミア!?それ原稿違うぞ!!」
ミア「エエエエエエエエエエエ!?」

正しくは『白銀の舞姫~金色の歌姫~千夜一夜』旋律その8
『重なる音~新たなる舞台(ステージ)』後編です♪

和真「です♪じゃないだろ!?本気にしたらどーする!」

え~と・・・・・・


ミア「更迭だ!!」(怒も~ど)

ひえ~(汗)

2007.05.15(Tue)  明け瑠璃SSCOMMENT(6)TRACKBACK(0)TOP
コメント

銀狼さん、こんばんわ~。。

今回の挿絵も楽しくやらせていただきました(笑)
私的には「更迭だよミアさん」が好き(^^ゞ
フルートの画像はかなり高価なフルートだったり・・
値段まで気にしてしまいましたよー^^;

そして、和真のちょっとした秘密がわかったり
しましたね。隠すほどでもないけどバレると
動きが取れなくなるのがミステリアス♪

それと相変わらずレティはちょっとずれているところがとても愛らしくて、
庶民派お姫様で親しみやすいですねーと再認識♪
いよいよ学園にも興味を持ってしまった様子。。
え~~、たぶん・・・なので準備しておきます(爆

そして、フィー、来たーーーーー!!
礼拝堂が似合うなぁ~この娘は・・って当たり前ですが。。
この後の展開も見逃せませんね。。
左門に集合・・了解です^^;

負担なんて思わないで大丈夫ですよー、頑張ります!
もっと良い挿絵できないかなぁって思ってるんですから(^^ゞ




えっと・・残りの二人は?来るのかな?・・ボソッ(笑)

ではでは~♪
KATIE 2007.05.17(木) 01:14 URL [編集]


KATIEさん、校正と感想大感謝です!!
手書きチックな当番表が良いですね~フルートも高級感が出ていて・・・・・・一応和真くんの商売道具ですからね(苦笑)

あと、このフルートには『特別な事情』があります・・・・・・あ『ウソあとがき』とは関係ないですよ(汗)

>フィー、来たーーーーー
「一緒にいる子」も出してくれるとなお良かったのですが・・・・・・まあ、それは追々で。

フィーに関してはまだ朝霧・鷹見沢の面々との対面は・・・・・・まだです^^;その前に『あの子猫ちゃん』や『ウソが苦手なあの人』との接点が無いと・・・ソチラの準備をお願いできますか?

>庶民派お姫様
興味はありますが・・・まだ『世界の壁』は険しいので・・・まだお預けです^^;

>更迭だよミアさん
あ~きっと出してくれると信じておりましたよ^^;

>残りの二人は?
片方はもう確定なんですが(割と物語の中心に行きます)、もう片方の『性格・背景』がネックで難しいのが実情ですorz

次回もどうかお願いします~♪
銀狼 2007.05.17(木) 19:36 URL [編集]


読みました~毎回執筆ご苦労様です。

さてさて今回は「重なる音」ってことでしたが、
すいません、ちょっと勘違いしてました(^^;
前回の予告の時から今回はレティの歌声+麻衣フルートという
組み合わせかと思ってたんですがよく考えたら
「音」だったんですよね・・早とちりしました。

で、和真の正体も判明したところで次はフィー登場
ですね・・・出てくる場所は予想ついてましたが(フフリ
こうなったらちっこい魔法使いもお願いします。
・・・ホットミルク(^^;

というか、今回は最後の「更迭だ!!」に全部持ってかれた感が(笑)
最後の最後にあのカットインとあのセリフじゃちょっと
それまでの内容が吹っ飛んでしまいます~
やっぱあのミアはおもしろかったし・・・
ってSSの感想じゃないんですけどね。

次回も楽しみにしてます~♪
TMくん 2007.05.20(日) 00:20 URL [編集]


こんばんはです ヽ(○´∀`)ノ
此方の方にも書き込みさせてもらいました♪

それにしても毎回の執筆凄いですねぇ~
自分には文章能力が無いので絶対に書けませんね(汗

あと同盟参加された時に言おうと思ってたのですが。。。
よろしければ相互リンクさせてもらっても構わないでしょうか?
翡翠 2007.05.20(日) 00:44 URL [編集]


TMくんさん、感想感謝です!
ありがとうございます~皆さんの感想・応援が作品上げるための力になっておりますので、今後とも宜しくお願いします^^;

>「音」だったんですよね・・早とちりしました
あはは・・・・・両方の本編から想像すれば、確かにレティ+麻衣なんでしょうが、そこは『二次創作』なもんで(苦笑)

>出てくる場所は予想ついてました
出来るだけ違和感無く「プリホリ」のキャラを出したかったので、今の3人はすんなり決まりました。エルの大使館は割と冒険でしたが・・・・・・

>こうなったらちっこい魔法使いもお願いします
もちろんですよ!『彼女』を出さないで何のクロスオーバーか!?・・・・・・あけるりの世界だと彼女が動かしやすいというのもあるんですが^^;

>最後の「更迭だ!!」に全部持ってかれた感が
うっ!?それには反省してます・・・流石に攻撃力が大きすぎたみたいです(何の?)

では~

翡翠さん、感想ありがとうございます!
>毎回の執筆凄いですねぇ
一応・・・・・・構想自体は1年以上前からありましたから・・・とはいえ、現時点でかなりの軌道修正しています。

今度、翡翠さんのページにお邪魔しますね~

ではでは!!
銀狼 2007.05.20(日) 20:35 URL [編集]


>翡翠さん、こんばんわ♪

リンクの件了解いたしました♪
こちらこそ相互リンク嬉しいです(^o^)

自サイトとフィーナFC両方でリンクして
おきますので、どうぞよろしくお願いします^^

ではでは~♪
KATIE 2007.05.22(火) 01:02 URL [編集]



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